BBスイーパーの開発経緯
2009年9月 各方面からの依頼により、実際に効果がある鳥獣被害対策の検討を開始しました。
市販されている、超音波、電子音、発光タイプなどあらゆる商品をフィールド・テストで評価を開始して
以来、2011年5月までに全ての市販製品の評価を終えました。
しかし、市販の装置は時間が経過すると鳥獣が慣れてしまい、春から秋までの長い期間継続して有効性が認められる商品は皆無でした。
このため、独自に新たな技術を開発することを決意します。
他社が柱にすえる音源や信号を使用しない、独自の技術の創生に奮闘。
ついにそれまで不可能とされていた、ムクドリすらも追い払いに成功するに至りました。
2013年8月姫路市にてムクドリ用実地試験装置を設置しての成果です。
2014年4月 BBスイーパーの本格販売を開始、野鳥の群生による市民の被害を解消する一歩を踏み出したのです。
2019年 市民からのクレームに難渋しておられる、各地の行政からの相談を受けて、BBスイーパーの設置を順次進めています。また、関係機関からの依頼によりシカやイノシシなどの被害対策にも守備範囲を広げているところです。
2018年から販売代理店としてバーミネックスが産業用途にBBスイーパーをご紹介して参りますので、ビーマックス同様によろしくお願いします。
鳥の行動と視覚特性に関して
< 鳥の行動 >
ほとんどの鳥は、複数のねぐら、複数の餌場、複数の休憩場(ねぐらと餌場以外の場所を休憩場とします。
ねぐらに向かう際の集合場所も含みます)、決まった巣(繁殖期)を持っています。
ねぐら ・・・ 安全な場所です。集団になることで更に安全性が増します(集団の全体にとって)。
餌場 ・・・・ 餌にはありつけますが、ライバルや天敵がおり、危険と隣り合わせの場所です。
休憩場所 ・・・ 安全な場所を選びます。
巣 ・・・ 繁殖期のみ。
繁殖期を除くと、夜明けにねぐらを出て、餌場、休憩場を移動・巡回し、夕刻にねぐらに戻るという 1 日です。
このほか、下見という行動があり、餌のある場所、安全な場所を探しています。
通常、餌場以外は安全な場所を選んで移動しますが、危険を感じるようになるとその場所は迂回するようになり、近づかなくなります。
< 鳥の視覚特性について >
鳥の休憩場所や集合場所は開けた見通しの良い場所が多いです。
安全な場所として、人工的な環境、構造物(建築物)を好みます(理由は後述します)。
トリは紫外線領域を見ることが出来ます
紫外線領域の色覚を使って仲間、敵、餌の識別を行っています。
カラス、スズメ、ハト、ムクドリ、ヒヨドリ、サギ等防除対象となるトリの行動範囲は里山~街中です。
人間の生活に依存して暮らしていますので、手つかずの自然や山奥には居ませんし、暮らせません。
人間の手の入った人口的な環境(里山、田 、公園、住宅地等)や構造物(建物)を好むのも、ペット、家畜、野良猫に近いのかも知れません。
< 紫外線が見える環境で見た鳥の居場所 >
餌場・・・田畑等の紫外線の反射率が低い場所では、捕食対象の餌が際立って見えます。
餌場は地表に下りる必要があるので危険な場所です。
(地上から動物に、上空からは野鳥に捕食されます)
休憩場所・・・
人工的な環境、構造物(建築物)の多くは紫外線の反射率が高く、餌を探すには不適当ながら、
身を隠には最適な場所だと思われます。
駐車場は、広く見晴らしもよく、乗用車やバスは多種多様な色(紫外線で見て)で
自分を紛れ込ませられ、 地上や上空からの攻撃を防げる休憩場所としては安全で
最適な場所と言えます。
トリはヒトと比べ温度の高い場所を好みます(夏の駐車場は最高でしょう!)
鳥が駐車場や構造物・建築物に集まるのは必然です。
ねぐら・・・
夜は紫外線が使えない(天敵である夜行性の動物も紫外線は見えません)ので、街中の樹や人工的な
構造物に隠れるのが一番安全です。
< 紫外線の反射率 >
反射率の高い物質・・・ 反射率が高い = 天敵からよく見える
血液(体液、尿、糞、汗)、花、虫、アルミ、セメント、砂、*樹脂
反射率の低い物質・・・ 反射率が低い = 天敵からよく見えない
樹木、草、芝生、土、繊維、セラミックス、コンクリート、*樹脂
*樹脂、塗料、コーティング剤は成分により、反射率が高低します。